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公開確認会

産直こめたまごを対象に「神奈川中央養鶏公開確認会」を開催 鳥インフルエンザについても理解を深めました

2011年02月23日

パルシステムは2月10日(木)、神奈川県にある産直産地、神奈川中央養鶏農協協同組合の「産直こめたまご」を対象に公開確認会を開催しました。鳥インフルエンザが国内で発生していることから会場を変更し、監査人による報告のほか産地での鳥インフルエンザ対策報告などが行われました。



国内で鳥インフルエンザ発生の中での開催

「神奈川中央養鶏公開確認会」は2月10日(木)、神奈川県横浜市の新横浜グレイスホテルにて開催されました。

パルシステム連合会の開催で1999年度から始まった公開確認会は、本年度より会員生協による開催をスタートさせています。今回はパルシステム神奈川ゆめコープが初めて主催し、生協組合員のほか、役職員、生産者など89名が参加しました。

当初は通常の公開確認会同様、産地での開催を予定していましたが、国内各地で発生が確認されている鳥インフルエンザの感染リスクを抑えるため、会場を変更しました。開会にあたり、パルシステム神奈川ゆめコープの齋藤文子理事長は「鳥インフルエンザが国内で発生し、産地のみなさんが大変な時期にあります。そのなかで開催にこぎつけることができ、うれしく思います」とあいさつしました。



産地の取り組みの報告

対象となった神奈川中央養鶏は、鶏卵専門の農協として1957年の設立から養鶏に携わっており、パルシステムにとっては「産直たまご(白玉、赤玉またはピンク玉)」と「産直こめたまご」の産直産地です。現地での視察ができないため産地からのプレゼンテーションは、動画などを使用して説明がなされました。

神奈川県下最大の規模を生かし、飼料の仕入れから農場での飼育、GPセンター(パック工場)までを一貫して管理し、飼料のトウモロコシは収穫後の農薬散布をしていないPHF※(ポストハーベストケミカルフリー)、非遺伝子組み換えに限定した健康なたまごを生産していることが報告されました。また、2010年6月に発売した飼料に米を配合して与える「産直こめたまご」をはじめ、自給飼料の向上と循環型農業にも積極的に取り組んでいます。

生産(産卵まで)と製造(産卵後)、品質管理などについて各担当者より詳細な説明があり、生産では、産直こめたまごは開放鶏舎で採光など鶏にもストレスを与えない環境を目指していることや、飼料となる米がもみの状態で給餌されていることが報告されました。製造ではパック工場を持ち、鮮度管理、品質管理とあわせ、生産から出荷までトータルで管理を行っているとのことでした。また副産物である鶏ふんも、発酵処理して肥料として出荷しているそうです。

※PHF(ポストハーベストケミカルフリー):収穫後の保管及び流通段階で化学合成農薬を使用していないこと。ただし、日本における検疫時の法的なくん蒸処理は実施される場合があります。


鳥インフルエンザ対策の報告も

鳥インフルエンザの対策については、産地およびパルシステムからそれぞれの取り組みが報告されました。神奈川中央養鶏では、防疫対策として10項目を挙げ、なかでも消毒の徹底をしていると説明。具体的には、野鳥のふんが屋根に落ちて感染することも考え、大型の噴霧車を導入し鶏舎の屋根の消毒していることや、地面への消毒では消毒剤が風で飛ばされないように粒状の消毒剤にするなどを実施し、「考えると夜も寝むれないが、できるだけのことをして後悔しない対策をとっています」との話がありました。

参加者からは「防鳥ネットはどのようになっていますか」「殺処分にいたるまでの流れはどうなっているのですか」などさまざまな質問があり、鳥インフルエンザに対する関心の高さがうかがえました。


監査人からの所見

監査人からの所見では「帳票管理はしっかりなされていました」「地域や環境を大切に思って事業を実施していることがよく分かりました」など産地の取り組みを高く評価する意見が多くを占めました。

また監査品目である「産直こめたまご」の飼料米については「産直産地の減農薬米などを使用して欲しいです」「政府の補助金がなくなったら続けているのか心配です」「もみごと給餌していますが、きちんと鶏は消化、栄養吸収出来ているのでしょうか」「もみがゴミにならず、環境にもいいと感じます」などいろいろ意見、感想が出されました。


産地の受け止めとまとめ

監査人からのそれぞれの所見を受け、産地から改めて受け止めの発言がありました。「産地では生き物(鶏)の環境を考え、努力をしていますが、一般的な量販店では『商品の差別化』としかとらえていないと思います。パルシステムは取り組み自体を評価してくれ、さらに交流の場もあります。鳥インフルエンザで大変な時期だからこそ、みなさんにきちんと理解してもらう機会とすることができました。指摘事項はできる限り対応します。その後の改善などもぜひ見に来てください」と発言しました。

最後にまとめとして、パルシステム神奈川ゆめコープの齋藤理事長は「パルシステム神奈川ゆめコープでは、地産地消を進めようと県内の産地と話し合いを進めています。神奈川中央養鶏をはじめ産地と協力しながら、県内の農業を盛り上げたいと考えています」との言葉で締めくくりました。

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