<< 1つ前のページへ戻る | ホーム > 「生物多様性」プロジェクト特別企画 第2弾 生きもの川柳

優秀賞発表!コア・フード米をプレゼント
2010年秋に募集した生きもの川柳。インターネットでの投稿は313句、カタログの裏表紙(ひとことメール)からは57句、合計370句の応募がありました。たくさんの投稿、ありがとうございました!
選考はパルシステムと、生きもの調査などに長く携わる林鷹央さん、パルシステムが発行する月刊誌「のんびる」編集長の前田和男さんという、生きものの“プロ”、言葉の“プロ”に協力いただいて行いました。
力作が多く、選考は非常に難航しました。
やっとの思いで決まった優秀賞は以下の10句です。
また、惜しくも選ばれなかった作品のなかから「生きものへの愛があるで賞」を急きょ選定しました。併せてご紹介します!

前田
昆虫少年だった頃を思い出します。僕は寝ちゃって見逃すくちだったけど (笑)
林
短いなかに落ちがちゃんとある。思いつきではなく体験から生まれた句だと思います

前田
プランターかな?庭かな?情景が目に浮かぶ句。アゲハとわかると、また違う情景にも見えます
林
山椒の木につく青虫はアゲハですよ〜私なんかアゲハのために植えることもあります(笑)

前田
気持ち悪がられる生きものへの親近感。地に足のついた視点ですね
林
ご自身の体験を通して、実感としてすきになったことが伝わってきます

前田
作者の愛情が生んだ句ですね。確かに、普段はじゃまでもハッとするときがある
林
ふつうは嫌がるものを美しいと見ている。大掃除だって季語。俳句にもなっていますね

前田
作者の気持ちだけでなく、夫が腹のなかでどんなことを考えていたのか非常に気になります(笑)
林
これまで連れ添った人生をふりかえっているのでしょうか。しあわせな句ですよね

前田
都会のくらしをよく表しています。どんな生きものだって、わるものではない。
林
街の生きものの代表格ですね。都会に住む多くの人が共感できる句では?

前田
余韻があって、何となくこの先どうなる…と気になる。物語仕立てのよう
林
やさしい目線ですね。買ったレタスで起きたことでしょうか。想像がふくらみます

前田
夏を越えてふらふらの蚊。ならばもう、小さな手による安楽死とも言えますよね
林
「もみじ」と「手」がかかっている。ちょっとした残酷性もあって、技のある句。

前田
きっとまだ小さな子でしょう。情景が非常に目に浮かびます
林
とんぼはより高いところにとまるので、手が短い子どもはこうなっちゃうんですよね〜

前田
おとなになっちゃうと出てこない発想。子どもはみんな芸術家ですね
林
洗濯ばさみ!?といろいろ想像して、なるほど!となりました。夏らしさもあります
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林鷹央さん
自然再生・保全活動家。生きもの調査の講師として、全国の田んぼをまわる。2009年から街の生きもの調べにも力を入れ、「街の生命100」を製作・発行。農を生きものと民謡で語る「生きもの祭り」を銀座で企画。民謡の弾き唄いで出演している。
現代社会では失われがちな、生きものに対するやさしいまなざしがあふれていました。しかも、頭の中の想像だけではなく詠まれた方の体験や実感が見えてくるような作品が多くよかったです。川柳を詠むぞ、と人間が自然に向かっているようでいて、じつは自然や生きものの方から私たちに語りかけているのかもしれない。そんなことを感じさせる選考でした。

前田和男さん
パルシステムの地域と暮らしの課題解決マガジン『のんびる』編集長。路上観察学会事務局として、2000年から1年をかけて、芭蕉の奥の細道を、赤瀬川原平、南伸坊、藤森照信、故杉浦日向子さんらと踏破しながら写真撮影と俳句を詠み、その成果を『奥の細道 俳句でてくてく』(太田出版、2002年8月)にまとめる。
季語も入って、俳句になっているものも多かったです。でも川柳としてもくすっと笑えて、あったかさもある。どちらも成立しているところがすばらしいですね。 ふとしたとき、日常のくらしのなかで、動植物と対話する時間ってあるんです。 そこをうまくとらえた、非常に実感の込められた句が多かったと思います。

