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産地で「体験」「発見」

パルシステムの産地交流

「産地へ行こう。食とかまくらの横手」を開催 独特の文化と生活する人に触れつながりを実感しました

2月12日(土)、13日(日)の2日間、パルシステムの組合員36名が「秋田あきたこまち」などの産地、秋田県横手市を訪れました。雪の中に保存する野菜を掘り出す体験や、かまくら作り、内蔵(うちぐら)見学などを通じながらそこに生活する人に触れ、産直のつながりを感じるツアーとなりました。

参加者が訪れた産地は、パルシステムグループと産直生産者、地元行政などで構成する「パルシステム・秋田南部圏食と農推進協議会」です。米や野菜、果物などを栽培する複数の生産者団体が連携しながら、交流事業をはじめ資源循環型農業の構築、産直関連商品の開発などに取り組んでいます。

雪のたんぼで宝探し!

1日目
東京駅出発→横手市到着→雪中野菜掘り・かんじき体験→JA秋田ふるさと農産物分析センター→かまくら祭見学→ミニかまくら作り→夕食交流会
初日、横手市に到着した参加者は、さっそく雪中の野菜掘りを体験しました。野菜が保存されている「秋田あきたこまち」の田んぼには2メートルほども雪が積もっていて、まずは道路から田んぼに入るのに雪の階段を作ってのぼっていかなければなりません。田んぼでは、力をあわせスコップで深く穴を掘り、生産者のみなさんが事前に用意した野菜を取り出しました。

雪中野菜は豪雪地帯ならではの冬の知恵です。かつては秋に収穫した野菜を冬の間雪の中に保存し、食べるときに掘り出していました。雪の中は温度が常に一定で野菜が凍ることもなく、また乾くこともなくみずみずしい状態で保存されます。また、雪の中に保存された野菜はその甘みも増すのだそうです。参加した子どもの一人は「甘い!」と言って掘り出したにんじんにかぶりついていました。みんなで掘りだした白菜、にんじん、ごぼう、ねぎ、かぶなどは翌日の昼食の具材になりました。

 かんじきは雄勝りんご生産同志会の生産者のみなさんが冬の間、雪の積もったりんご畑で枝をせん定する際に使用します。かんじきを履くには技術が必要で、1本の縄を使ってうまく足に固定できないと雪にとられてすぐに脱げてしまいます。かんじきを履いて準備が出来た後、真っ白な田んぼにまかれたりんごやりんごジュースを探しにいきました。雪のなかに埋もれたりんごは見つけることが難しく、春になっていくつか見つかるかもしれません。

横手の伝統かまくら祭見学

その後、産直米「秋田あきたこまち」産地の1つであるJA秋田ふるさとを訪れ、施設と農産物総合分析センターを見学しました。分析センターは、米や野菜といった農作物の安全性を守るため、土壌検査や、野菜の残留農薬、米のカドミウム分析などを行います。その内容をスライドと実演で説明を受けました。参加者たちはふだん聞けない説明へ熱心に耳を傾け「ここまでやっていることを知ると、安心が実感できます」と感想をもらしていました。

かまくら祭り見学の会場となる横手市中心部へやってくると、たくさんの大きなかまくら、小さなかまくらがならんでいました。参加者はそれぞれにかまくらの立ち並ぶ通りを歩き、中をのぞいたりして楽しんでいる様子でした。

この日宿泊施設では、「パルシステム・秋田南部圏食と農推進協議会」の生産者のみなさんと一緒に、バケツを使ったミニかまくらを作りました。夕食交流会では、きりたんぽ鍋を囲みながら生産者と組合員が疲れを忘れて盛り上がりました。

文化香る総漆塗の蔵を見学

2日目
米倉庫見学→漆蔵資料館(増田町)見学→浅舞酒造見学→木戸五郎兵衛村(昼食)→帰路へ
2日目はまず、パルシステムの「秋田あきたこまち」が保管されている倉庫を見学しました。温度は15度、湿度は60~65パーセントに常に保たれています。30kgの袋詰めになっていて、天井近くまで高く積み上げられていました。袋にはバーコードが印字されており、生産者や栽培履歴など全てのデータをそこから読むことができます。米の袋は重く、収穫後にこれをいくつもいくつも持ち上げる、生産者の方たちの力強さに感心させられました。

横手市内の旧増田町には「内蔵」という、屋敷の建物内に作られた蔵が多く残ります。参加者は、稲庭うどんの佐藤養助商店を訪れ、漆塗りの蔵の内部を見学しました。美しく、豪華な蔵の作りはかつて秋田県南部の産業、経済の要所だった繁栄がしのばれました。

続いて訪れた浅舞酒造では、原料の酒米を半径10km以内に限定し、仕込みに使う水も50m先から湧き出る水のみを使用しているとのことでした。製法も昔ながらの工程を守り人の手をかけながら丁寧に作っています。酒のろ過や麹作り、発酵中などの作業は全て手を抜けないもので、参加者は貴重な話が聞けたと満足そうでした。

昼食は木戸五郎兵衛村が会場となりました。茅葺屋根に囲炉裏端、黒い柱に高い天井、3つの古民家を移築したものです。そんな落ち着く雰囲気のなか味わうきりたんぽ鍋とおにぎり、漬物の味は秋田の冬の味覚が集約されていました。

「元気がわいてくる」「応援しています」の声が

今年は例年にない大雪で、産地にはりんごの枝が折れたり、ビニールハウスが破れたり、田畑が荒れたりと災難が絶えませんでした。また、昨年は長く続いた猛暑は米の質にも影響を与え、生産者は厳しい状況にあります。ツアーで交流した生産者は「組合員から届く応援の声を聞くだけで『春にまたがんばろう』という気持ちがわいてくる」と話していました。

参加者からも生産者へ「遠くて近い空の下から応援しています。またおいしい野菜、お米、りんご、作ってください。楽しみに待っています」との感想があり、生産者と消費者が心でつながるツアーとなりました。

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